タチウオジギングは「棚」と「フォール」が9割
太刀魚(タチウオ)のジギングは、青物のような激しいシャクリで押し切る釣りではありません。船長が教えてくれる指示ダナ(レンジ)にジグを入れ、フォールで食わせる──これが基本です。
さらに、当たったレンジ・当たった動き(食わせパターン)を再現できると、数も伸びます。この記事では、船釣りで迷わないために必要な要点を順番にまとめ解説します!
タチウオジギングの基本装備(タックル)
まずは「船で扱いやすい標準セット」を押さえればOKです。
ロッド
- ライトジギングロッド(タチウオ対応の硬さならなお良い)
- 深場でも操作しやすい、やや張りのあるモデルが扱いやすい
リール
- PE1号を200m以上巻けるベイトリールが基本
- パワーハンドルがあると深場(80〜100m前後)で疲れにくい
ライン・リーダー
- PE:1号(目安)
- リーダー:フロロ or ナイロン 20〜30lbを約5m
ジグの選び方(重さ・形・カラー)
「まず釣る」ために、最初から迷いを減らしましょう。
重さの目安
- 船宿指定が最優先(よく使うのは 120〜200g)
- 潮が速い/糸が斜めに入る:重くしてレンジを取りやすくする
- 食い渋り:シルエットを抑えるために軽めやタングステンも有効(指定範囲内で)
形(タイプ)は2系統あると強い
- 基本形(暴れすぎない):高活性時に安定
- フォールが強いタイプ:低活性でもスイッチを入れやすい
カラー(最初に揃えるなら)
- 暗い時間・深場:グロー系(ゼブラ含む)
- 定番:ピンク/パープル/赤金
- 明るくなってから:ゴールド軸、澄潮ならシルバーも
コツ:同じ色でも“グローの光量違い”が効く日があるので、1〜2本は光り方が違うものを混ぜると展開が早いです。
フックセッティングの基本(初心者はここだけ)
船タチウオジギングはフック設定で「掛かり」と「バラし」が変わります。
基本は「リアにトリプル」
- **リア(尻側)にトリプルフック(3本/4本)**が基本
- 刺さり重視でバーブレスを使うことも多い(バラし対策は“テンション維持”が大事)
低活性・ショートバイトなら「フロントを足す」
- フロント(頭側)にアシストフックを追加
- 触るだけ、乗らないが続く日に効きやすい
迷ったら:最初はリアだけ → 乗りが悪いならフロント追加、が失敗しにくい流れです。
一番重要:棚(レンジ)の取り方と合わせ方
船タチウオはレンジがすべてと言ってもいい釣りです。船長が「60m」など指示を出してくれるので、これを正確に攻めます。
指示が「60m」の時の基本ムーブ
- 65〜70mまで落として(潮や流しで斜めになる分を見込む)
- 60m前後(±5〜10m)を重点的に探る
船を流しながらの釣りなので、狙い通りのレンジに入れるのが意外と難しい場面があります。
「指示されたレンジの上下を中心に丁寧に探る」だけで、当たりが増えることが多いです。
誘い方(釣り方)の基本:ワンピッチ+フォールで食わせる
タチウオは、激しすぎるシャクリよりも、ゆっくりめのワンピッチやリフト&フォールが効きやすい定番です。さらに、ただ巻きが当たりパターンになる日もあります。
ワンピッチジャーク(基本形)
- ロッドを1回上げ下げする間に、ハンドルを1回転させるリズム
- まずは**ショート(振り幅小さめ)**でOK
- 反応がなければ「速さ」「振り幅」を少しずつ変える
フォールのコツ:サミングで“変化”を取る
フォール中にタチウオが触ると、ラインの出方が変わります。
- 不自然に止まる
- 急に軽くなる/重くなる
- 斜めに走る感じがする
そのため、落とす時は**サミング(軽くスプールに指を添える)**が重要。変化が出たら、
- スプールを止めて合わせ
- すぐ巻いて追い合わせが基本です。
当たった「動き」を再現する=食わせパターン
- 巻きで釣れた → 次も巻き
- フォールで釣れた → フォールを丁寧に
- ステイで釣れた → ステイを入れる
この「再現」で連発しやすくなります。
時間帯別の攻め方(船タチウオの定番)
夜〜明け方(暗い時間)
- 方向性:フォール重視で丁寧に
- 速度:ハンドル1/2回転・1/4回転などゆっくり
- 小技:数回ワンピッチ → 3秒ステイが刺さる日も
- カラー:グローゼブラ、濁りならパープル系も強い
明け方〜朝(明るくなる)
- 方向性:反応が出ればテンポ良いワンピッチへ
- カラー:ゴールド軸、澄潮はシルバーも試す
- 深くなったら:100m超えなどでは再びグロー系が効くことも
ヒットしてからが勝負:バラさない巻き方と取り込み
ヒット後は「ノーポンピング」
タチウオは掛かりどころが安定しないこともあり、ポンピングでテンションが抜けるとバレやすくなります。
- ロッド位置を一定に
- 巻ける時に巻く
- テンションを抜かない
途中でテンションが抜けたように感じても、食い上げているだけの場合があります。迷ったら素早く巻いて回収が正解になりやすいです。
抜き上げは安全最優先
太刀魚は歯が鋭く、さらに抜き上げ時に外れるとジグが飛ぶ危険もあります。
- 人が多い時:抜き上げず、ラインを手繰って眼下から安全に
- 抜き上げる時:周囲と角度を確認し、顔の正面で立てて抜かない
持ち物チェックリスト(船釣りで困らない)
- ジグ(複数ウェイト&複数カラー)
- 予備フック(リアトリプル/フロントアシスト)
- プライヤー/フック外し(あると手返しが段違い)
- 魚ばさみ/フィッシュグリップ(歯対策)
- タオル、グローブ、偏光、帽子、レイン、ライフジャケット
- クーラー、ハサミ、ナイフ、絆創膏
釣れない時の最短改善(原因別)
当たらない
- 指示ダナに入ってない → 落とす量を増やす/ジグを重く
- 速すぎる → ゆっくりワンピッチ+フォール丁寧に
当たるのに乗らない
- フック不足 → フロント追加 or リアサイズ見直し
- フォールで弾く → フォール短め/ただ巻きに切り替え
リーダーブレイクが多い
- 糸ふけ・反応遅れ → サミング徹底
- 歯が触れている → リーダー太めも検討(船宿ルール内で)
よくある質問(FAQ)
Q. 船長の指示が「50m〜40m」みたいに幅で出たら?
A. まず50mまで落として、40mまで探り上げます。当たった位置が出たら、その上下に絞って再現しましょう。
Q. ただ巻きって本当に釣れる?
A. 釣れます。タチウオはその日の当たり方が変わるので、「シャクリだけ」に固定しないのが近道です。
Q. フロントフックは最初から付けた方がいい?
A. まずはリアのみでもOK。乗りが悪い・触るだけが続くなら追加、がトラブルも少なくおすすめです。
まとめ:船タチウオジギングで釣果を伸ばす4つのコツ
- レンジ最優先:指示ダナの上下(±5〜10m)を丁寧に通す
- フォールが決め手:サミングで変化を取り、即反応
- 食わせパターンの再現:当たった動き・当たった棚を繰り返す
- 安全第一:歯と抜き上げの危険を常に意識する
船タチウオジギングで釣果を伸ばす近道は、結局「レンジ」「フォール」「再現」の3つです。船長の指示ダナに正確に入れ、フォール中の変化をサミングで拾い、当たった動きと棚をもう一度なぞる。これだけで“釣れない時間”が一気に短くなります。
次回の釣行は、まずは指示ダナの±10mを丁寧に、当たったら同じ誘いを3回繰り返すところから始めてみてくださいね!最後に、太刀魚は歯が鋭いので取り込みだけは急がず安全最優先で!!