砂浜の開放感が気持ちいいサーフ。だけど「広すぎてどこを狙えばいいの?」「遠投してるのに釣れない…」となりがちです。
結論はシンプルで、釣れる“地形変化”を見つけて、底(ボトム)を基準にレンジを作り、手前まで丁寧に通す。これだけで釣果は一気に上がります。
この記事は、サーフ初心者が迷わないように判断→行動の順で、ヒラメ・マゴチを狙う釣り方を手順化しました。
サーフで狙える魚ヒラメ/マゴチが人気な理由
サーフは回遊魚からフラットフィッシュまで、いろいろな魚が狙えるのが魅力です。中でもヒラメ・マゴチが人気なのは、狙うレンジが分かりやすく(基本は底)、引き抵抗のあるルアーで誘いやすいから。
ヒラメとマゴチの違い(超ざっくり)
- ヒラメ:底付近で「食わせの間」に反応しやすい(止め・フォールが効く)
- マゴチ:底付近で「リアクション」に反応しやすい(ズル引き・小さなリフトが効く)
どちらも共通して、底を外すと途端に難しくなる魚です。
サーフの「釣れる場所」の見つけ方(ここが9割)
サーフは“なんとなく投げる”と永遠に釣れません。狙うのは、魚が集まりやすい地形変化と流れです。
まず見るべき地形変化5つ
- 離岸流(沖へ払い出す流れ)
- ブレイク(かけ上がり/かけ下がり)
- 潮目(流れの境目)
- 波が立たない深み(溝・カケアガリのヨレ)
- 河口・流れ込み(濁りとベイトが絡む)
離岸流の見つけ方(初心者向け)
- 白波が立ちにくい“筋”
- 泡やゴミが沖へ吸い込まれる
- 波の当たり方が周りと違う
離岸流はベイトが流されやすく、捕食者が待ち構えやすいので「1級ポイント」になりやすいです。
「手前20m」を捨てると損する理由
サーフは遠投が基本ですが、ヒラメ・マゴチは波打ち際近くでも普通に食います。
特に、ベイトが寄る日・どん深サーフ・ブレイクが近い場所は、手前〜足元が時合になります。
当たり地形の優先順位(迷ったらこれ)
- 離岸流
- ブレイクが近い(波の割れ方が変わる)
- 溝(波が立たない筋)
- 潮目
- 河口(濁りと流れが安定している時)
タックル(初心者の最適解)
まずは「標準」を決めると迷いません。
基本タックル目安
- ロッド:10ft前後(ML〜M、もしくはM〜MH)
- リール:3000〜4000番
- ライン:PE 0.8〜1号
- リーダー:16〜20lb(フロロ)
安全装備(サーフは事故が怖い)
- 偏光グラス(地形・流れが見える)
- サーフシューズ(貝・ガラス・石対策)
- プライヤー/フィッシュグリップ
- ゲームベスト系(両手が空く)
- 無理に浸からない(波打ち際が基本)
ルアー選び|最初は「この3系統」だけでOK
あれこれ買うより、最初は役割で揃えるのが最短です。
| 役割 | ルアー系統 | 使う場面 | 釣り方の軸 |
|---|---|---|---|
| 広く探る | メタルジグ(20〜40g) | 風が強い・広範囲サーチ | カウント→レンジ変更 |
| 食わせやすい | シンペン/ミノー(シンキング) | 手前〜中距離・低活性 | ただ巻き+止め |
| 底を舐める | ワーム+ジグヘッド | ボトム攻略・食わせ切り札 | ズル引き/小リフト |
カラーの決め方(迷ったら)
- 晴れ・澄み:ナチュラル(イワシ、ベイト系)
- 曇り・朝夕:アピール(ピンク、チャート)
- 濁り:強め(チャート、グロー、派手)
サーフの基本動作|“カウントでレンジを作る”だけ
ここを覚えると、どのルアーでも再現できます。
①最初の数投は「水深測定」
1投目はアクションしないでOK。
**着底まで何秒かかるか(着底カウント)**を取ります。
例:着底が8カウントなら
- 次は5カウントで巻き始め(底より上)
- 次は8カウントで底付近
- 次は10カウントで底を取り直しながら
②レンジはこう刻む(効率重視)
- まずは 底付近(フラット狙いの本命)
- 反応がなければ 底上30cm〜1m
- さらに 中層(青物や回遊が絡む日)
③糸ふけ処理だけは丁寧に
糸ふけが多いと、底が分からず、アタリも取れません。
着水後はすぐに糸ふけを取り、「今どのレンジか」を常に把握します。
ヒラメの釣り方|底+食わせの間
ヒラメは「止め」と「フォール」が効きやすい魚です。
基本は「底付近を長く見せる」
- 速すぎると追い切れない日がある
- 跳ね上げすぎるとレンジが外れやすい
おすすめアクション(初心者向け)
- ただ巻き+ときどき止める(1〜2秒)
- ストップ&ゴー
- ジグなら 3回しゃくって止める(止めがバイトの間)
ヒラメが釣れない時の処方箋(上から順に試す)
- 巻きを遅くする(スローに)
- 止める回数を増やす(間を作る)
- ルアーを小さく/軽く(波が高い日は逆もあり)
- レンジを固定して通す(底上30cmを延々)
マゴチの釣り方|底+リアクション
マゴチはとにかくボトム。底が取れてないと、釣れる確率が落ちます。
基本は「底を取り続ける」
- 着底→すぐ巻く(放置しすぎない)
- 底の感触が消えたら、軽く沈め直す
おすすめアクション(初心者向け)
- ズル引き:底をゆっくり這わせる
- 小さなリフト&フォール:10〜30cm持ち上げて落とす
- スローただ巻き:底を擦らないギリギリで維持
朝マヅメの立ち位置(マゴチ)
- 手前〜ブレイク付近が熱いことが多い
- まずは足元→手前20m→ブレイクの順で丁寧に
根掛かりを減らすコツ
- 波の「引き」のタイミングで底を取りやすい
- ルアーが重すぎると刺さりやすい
- 角度を変える(真正面だけでなく斜め)
手前20m〜沖を攻略する「ゾーン分け」戦略
「遠投が正義」で終わらせないのが、釣果を伸ばすコツです。
ゾーン① 足元〜手前(捨てない)
- ベイトが寄る日は、ここが時合
- ヒラメもマゴチも普通にいる
ゾーン② ブレイク周辺(最優先レーン)
- 波が割れるライン=地形変化
- 回遊レーンになりやすい
ゾーン③ 沖の変化(反応がない時の最後の一手)
- 潮目、沖のヨレ、遠い離岸流
- ジグで広く探って「いる場所」を特定
投げる順番テンプレ(これで迷わない)
- 手前を丁寧に(3投)
- ブレイクを通す(角度を変えて3投)
- 沖を探る(3投)
- 反応なし→ルアー変更 or 移動(ランガン)
釣れない原因ベスト10(ここを潰すと一気に釣れる)
- 地形変化を打ってない(ただの砂地に投げてる)
- 底が取れてない(フラット狙いで致命的)
- 手前を捨ててる(回収が雑)
- 速度が合ってない(速すぎ or 遅すぎ)
- ルアー重量が合ってない(波・風でレンジ破綻)
- 時合に立ててない(朝夕/潮の動き)
- 立ち位置が危険・浸かりすぎ(集中力が落ちる)
- フックが鈍い/砂噛み(刺さらない)
- ドラグ設定ミス(バラす)
- 移動しない(サーフは“魚を探す釣り”)
時期・時間帯・潮|初心者が当たりやすい選び方
時間帯
- まずは 朝マヅメが無難(実績が出やすい)
- 夕マヅメも強い(ただし人が多い場所も)
潮
- 大事なのは「潮が動くこと」
- いきなり難しくするより、まずは流れが分かる日に行く(潮目が出る、払い出しが見える)
風と波
- 向かい風・横風が強い日は、ジグが有利
- 波が高い日は、軽すぎるとレンジが保てない(少し重くする)
よくある質問(FAQ)
Q. 初心者はジグとワームどっちが先?
まずはメタルジグが楽です。飛距離が出て広く探れます。
ただし「底を丁寧に取りたい」「食わせたい」ならワームが強いので、最終的には両方持つのが正解です。
Q. 離岸流がない日はどこを打つ?
**ブレイク(波の割れ方が変わるライン)**と、**波が立たない深い筋(溝)**を優先してください。潮目が出ればそこも◎。
Q. 底を取ると根掛かりが怖い
底を“擦り続ける”のではなく、底を感じたら少し浮かせて維持がコツです。重すぎるルアーは根掛かりが増えるので注意。
Q. 手前で食わない時は?
手前で反応がないなら、ブレイク周辺を角度を変えて通す→沖を探るの順。
それでもダメなら、ルアーを変えるか移動(ランガン)が早いです。
まとめ|やることチェックリスト
- 離岸流 or ブレイクを探す(地形変化がある場所だけ打つ)
- 手前20mも必ず通す(回収が雑だと損)
- 着底カウントを取って、底基準でレンジを作る
- 反応がなければ「速度・ルアー・角度・場所」を1つずつ変える
この4つを守るだけで、サーフの釣りは“運ゲー”じゃなくなります。
サーフで釣れない原因の大半は、変化のない場所に投げて底を外し、手前を雑に回収していること。離岸流かブレイクに立って着底カウントで底を再現し、手前から丁寧に通す。反応がなければ一つだけ変える。ヒラメは“間”、マゴチは“底”。是非、試してみてください!