カワハギが美味しい季節ですね。カワハギといえば肝!!今の時期は肝がパンパンの個体が多いので大人気の釣りです。
カワハギ釣りは、わずかなアタリを取って掛ける“テクニカル系”の釣りです。独特のおちょぼ口で、エサを吸い取るように食べるため、アタリを出さずにエサだけ持っていくことが多いので「エサ取り名人」とも呼ばれます。
でも裏を返すと、コツを押さえるほど釣果が伸びやすく、上達がはっきり分かる最高に面白いターゲットです。
この記事では、初心者が最短で釣れるように、
・いつ釣る?(シーズン)
・どこを狙う?(水深・地形・根)
・何を用意する?(タックル・仕掛け・針)
・どう付ける?(アサリの付け方)
・どう誘う?(ゼロテン/聞きアワセ/叩き/タルマセ)
という手順で手まとめてます。
1. カワハギはどんな魚?「エサ取り名人」な理由
カワハギの名前は、ザラザラした表皮が比較的かんたんに剥がせることに由来すると言われます。口は小さく、おちょぼ口で“吸い取る/ついばむ”ようにエサを食べます。
この食べ方が曲者で、
・エサだけ吸って針を吐き出す
・アタリが小さく出ても一瞬で終わる
・ゲスト(外道)のアタリと紛らわしい
ということが起こります。
ただ、そこが面白さでもあり、アタリの取り方・餌の管理・針先の鋭さがそのまま釣果に直結します。
2. カワハギ釣りのベストシーズン
船カワハギは一年中狙えるエリアもありますが、人気が高いのは晩秋〜冬。この時期は栄養を肝に溜め込みやすく、いわゆる「キモパン(肝が太い個体)」が期待できます。
「釣って楽しい」+「食べて美味しい」が揃うのがこのシーズンです。
初心者的には、
・水温が下がって群れがまとまりやすい
・船宿のカワハギ便が多く情報も多い
という理由で、晩秋以降が始めやすいです。防寒だけはしっかりしましょう!
3. ポイントの選び方(地形・水深・根)
カワハギは基本的に海底付近にいて、砂地に点在する岩礁帯(根)の周りを好みます。目安としては、水深20m前後の砂地+点在する根が定番。
根の見つけ方(超重要)
仕掛けを落として底を取ったときに、
「コツ…」ではなく**「カツン」**と硬い感触が出たら、それが根回りのサイン。
根の周りはカワハギが付きやすいので、見つけたら重点的に探ります。
一緒に釣れる魚(ゲスト)
カサゴ、トラギス、ベラなどが混じることがあります。
ゲストが元気な日は、エサがすぐ無くなるので「餌チェック頻度」と「誘いの工夫」が効いてきます(後半で対策します)。
4. タックルと仕掛け(初心者はまずこれ)
最初は難しく考えず、船宿指定+市販の完成仕掛けでOKです。大事なのは、専門性よりも「針先」「餌管理」「誘いの手順」。
基本タックル(目安)
・カワハギ専用竿(掛けやすさと感度のバランスが良いモデルが無難)
・小型ベイトリール
・PEライン(目安:1号前後)
・リーダー(フロロを1m程度が目安。根ズレ対策)
※オモリ号数は船宿指定が最優先です。
仕掛け:完成仕掛け+集寄(しゅうよせ)
市販の完成仕掛けに、必要なら集寄(反射板やスカートなど)を追加すると寄せに効くことがあります。
カワハギは好奇心が強いので、“キラッ”や“ひらひら”に寄る日もあります。
針は命:毎回チェック(最重要)
カワハギ釣りは針先が命です。1匹釣ったら針先をチェック、鈍っていたら即交換。
「アタリはあるのに掛からない」原因の上位は、針先の鈍りです。
針のタイプ(2種類)
・ハゲバリ:吸わせにくいが、一度口に入れば吐かれにくい
・吸わせ系(セイゴ系など):吸わせやすいが、吐かれやすい
初心者はまず吸わせ系が分かりやすく、オートマチックに掛かる場面が増えます。慣れてきたら状況で替えるのが◎。
5. 餌はアサリが基本|付け方で差が出る
一般的な餌はアサリの剥き身。船宿で買えることも多いので、事前に確認すると安心です。
イソメ類を使うときは、チョン掛けでタラシは2cm程度が目安。
釣り座の小技(手返しUP)
エサを頻繁に替える釣りなので、
・タオルを船べりに留める
・その上にエサを小分けに置く
これだけでヌメリが減って付けやすくなります。
さらに、エサに粗塩を軽く振ってヌメリを取ると、手返しが上がります。
アサリの付け方(3ステップ)
1)水管から針を刺す
2)針をヒネってベロに刺す(縫い刺しでもOK)
3)最後はワタに刺し込んで固定して終了
ポイントは「ズレにくく」「針先が活きる」状態にすること。ズレると、針だけがむき出しになったり、逆に針先が埋もれて掛かりが落ちたりします。
6. まず覚える「ゼロテンション釣法」(初心者の最短ルート)
カワハギの繊細なアタリを取りやすく、吸い込みやすいのがゼロテンション。
ゼロテンションとは、仕掛けを張りすぎず・緩めすぎずの状態でキープすることです。
ゼロテンションの4ステップ
1)投入して着底 → すぐ糸フケを取る(カワハギはもう見ている)
2)海底を5回ほど小突く(オモリで寄せるイメージ)
3)ピタッと止めて、張らず緩めずで2〜3秒キープ(竿は水平気味)
4)アタリが出たら、竿を45度くらいまで持ち上げる(聞きアワセ)→引きがあれば一定速度で巻く
アタリの出方
手元に「チクッ」「カン…」と金属的に出たあと、穂先が不自然に動くことがあります。
慣れないうちは、手元で合わせるよりも、穂先に変化が出るまで待つほうが掛けやすいです。
船の揺れ対策(ゼロテンの核心)
ゼロテンは、船が上下するとテンションが変わって崩れます。
腕や体で揺れを吸収して、穂先の曲がり具合が“同じ”になるようにキープすると一気に安定します。
7. 釣果を伸ばす3つの誘い(聞きアワセ/叩き/タルマセ)
ゼロテンに慣れたら、状況で3つを使い分けると数が伸びます。
7-1. 基本の聞きアワセ(高活性向き)
活性が高い日は、聞きアワセが強いです。落ちてくる餌を見ていて追ってくるので、反応が出やすい。
手順はこうです。
1)着底したら糸フケを取る
2)竿をゆっくり持ち上げながら、アタリを“聞く”
3)上げきったら落として、もう一度探る
4)底から最大3m程度探ったら餌チェック
アタリは「カンカン」「ゴツゴツ」と金属的に伝わることが多いです。
その感触が出たら、魚を持ち上げるように“ゆっくり”竿をアオって針を刺し込みます。
※巻き上げ途中で急に軽くなることがありますが、カワハギの特徴です。止めるとバレやすいので巻き続けます。
7-2. 叩き釣り(イライラさせて食わせる)
聞きアワセにプラスして強いのが叩き釣り。
「食わせづらい状態」を作って、止めた瞬間に食わせます。
手順:
1)着底して糸フケを取る
2)オモリを底につけたまま、竿先を小刻みに上下(10〜20回)
3)ピタッと止める
4)聞き上げるとアタリが出やすい → そのまま掛けて回収
“揺れていて食えない”→“止まって食える”のギャップを作るイメージです。
7-3. タルマセ(ハワセ)(食べやすい姿勢を作る)
カワハギは底の餌を頭を下げてつつくように食べます。この習性を利用するのがタルマセ(ハワセ)。
手順:
1)着底して糸フケを取る
2)竿先を下げて、仕掛けを底に“はわせる”(落ち餌状態)
3)10〜15秒ほど待つ
4)竿先を上げて仕掛けを立てる → この瞬間にアタリが出やすい
重要な注意:
潮が速い時はタルマセ厳禁。仕掛けが流されて根に絡みやすく、トラブルが増えます。潮が速い日は、ゼロテン/聞きアワセ中心が安全です。
8. 釣れない原因チェックリスト(よくある失敗と対策)
「カワハギ釣りはアタリがあるのに釣れない」が起きやすい釣り。原因を潰すと一気に伸びます。
8-1. エサだけ取られる
よくある原因:
・針先が鈍い
・餌がズレている/大きすぎる
・餌チェックが遅い(すでに空針)
対策:
・1匹釣ったら針先チェック、怪しければ即交換
・アサリはズレないように固定、必要なら小さくする
・アタリが続く日は回収間隔を短くして餌を常に新鮮に
8-2. 掛からない(アタリはあるのに乗らない)
よくある原因:
・合わせが早すぎる(吐かれる)
・針が大きい/餌が大きい
・テンションが安定していない(ゼロテンが崩れる)
対策:
・穂先の変化が出るまで待って聞きアワセ
・針を小型に変更すると一気に改善することがある
・餌を「ワタだけ」など小さくして吸い込みやすくする
・船の揺れに合わせてテンション一定(腕で吸収)
8-3. 根掛かりが怖い/多い
よくある原因:
・潮が速いのにタルマセをしている
・底を引きずりすぎている
・根回りで仕掛けを放置している
対策:
・潮が速い時はタルマセ封印
・底取りは丁寧に、必要以上に引きずらない
・根を感じたら“短い時間で勝負”して、入れ直しも使う
8-4. ゲスト(外道)だらけ
対策:
・誘いの後、底から10〜20cm浮かせて待つ
・仕掛けを一度大きく上げて、別の位置に入れ直す
・宙で誘って宙でアタリを取る(底ベッタリを避ける)
. 釣った後のケア(美味しく持ち帰る)
カワハギは食味が良い魚で、特に肝の濃厚さが魅力。
美味しく持ち帰るなら、釣れたら素早く処理して鮮度を保つ意識が大事です(船宿のルールがある場合はそれに従ってください)。
また、深場から上げた魚は水圧変化で浮いてしまうことがあります。リリースする場合は、状況に応じて適切なケア(エア抜き等)を行い、無理なリリースは避けましょう。
10. よくある質問(FAQ)
Q. カワハギ釣りのベストシーズンは?
A. 肝を狙うなら晩秋〜冬が人気です。釣って楽しく、食べても最高の時期になりやすいです。
Q. 初心者はどの釣り方から覚えるべき?
A. まずはゼロテンションが最短です。「着底→小突き→止め→聞く」の流れがシンプルで、アタリも取りやすいです。
Q. エサだけ取られます。何から直す?
A. 針先チェックが最優先です。次に餌のサイズ・付け方・餌チェック頻度。ここを直すだけで別の釣りになります。
Q. 叩き釣りと聞きアワセ、どっちが良い?
A. 高活性は聞きアワセ、食い渋りや“あと一歩”は叩きが効きます。両方使えると強いです。
Q. タルマセ釣りはいつ使う?
A. 潮が緩い時に有効です。潮が速い時は根掛かりリスクが上がるので封印が安全です。
11. まとめ|初心者が覚えるべき3つ
カワハギ釣りで初心者が最短で釣れるようになるコツは、この3つに集約できます。
1)針先が命:迷ったら交換(1匹ごとにチェック)
2)餌管理:アサリをズレにくく付けて、餌チェックを早めに
3)ゼロテン:張らず緩めず+「小突き→止め→聞く」でアタリを拾う
最初は「アタリはあるのに釣れない」が普通です。でも原因を1つずつ潰すと、急に連発が始まる可能性も!?
ぜひ、ゼロテンを軸に、聞きアワセ・叩き・タルマセを状況で使い分けて、カワハギゲームを楽しんでください!